モダンのバーンについてとか
サイドボード用の個人的なメモです。これ書いてるのは2020年1月時点ですが、僕の頭は去年の11月ぐらいで止まってます。
■火力
・極上の炎技/Exquisite Firecraft
(1)(赤)(赤)
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。極上の炎技はそれに4点のダメージを与える。
魔巧 ― あなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あるなら、極上の炎技は呪文や能力によっては打ち消されない。
打ち消されない3マナ4点。打ち消されないので"虚空の杯"X=3を貫通できるがX=3で置かれてる時点でだいぶ負けてる気はする。
コントロール系にも確定で通るけど、そもそもライフを4以下まで削らせてくれないので打消し不可だろうがあんま変わらん気はする
・危険因子/Risk Factor
(2)(赤)
インスタント
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「危険因子はそのプレイヤーに4点のダメージを与える。」を選んでもよい。そのプレイヤーがそうしなかったなら、あなたはカードを3枚引く。
再活(あなたはあなたの墓地から、このカードを、これの他のコストの支払いに加えてカード1枚を捨てることで唱えてもよい。その後、このカードを追放する。)
3マナ4点・再利用すると6マナ8点の計算となり、これ1枚で相手のライフをほぼ半分削り切ることができるのでコストパフォーマンス~~~!!!!!って感じ。ただやってることは結構悠長。
コントロール・BG系相手にはメインから抜けきらない不要カードが多く出るので、その辺を入れ替えるためにこれサイドに積むのは割とありだと思います。
■除去
・渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(赤),(T),あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。渋面の溶岩使いはそれに2点のダメージを与える。1/1
クリーチャーをエコに焼き殺すためのクリーチャーで、主に5c人間とかスピリットみたいな部族デッキ対策用にサイドインします。あとこいつ自身が長期戦で強い能力なのと腐っても1/1で戦闘に参加できるのでコントロール相手にもそこそこ強い。でも99.999%は戦場出て即流刑に処されたり天界に粛清されたりする。どうして?
最近のバーンはフェッチoutキャノピーinの土地構成になった反面で墓地が肥えにくいから相対的に弱くなった。
・斑岩の節/Porphyry Nodes
(白)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、パワーが最も低いクリーチャー1体を破壊する。それは再生できない。最も低いパワーを持つクリーチャーが2体以上いる場合、その中の1体を選ぶ。
戦場にクリーチャーが1体もいないとき、斑岩の節を生け贄に捧げる。
変なカード。効果は先述の"渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer"と"流刑への道/Path to Exile"を足して2で割った感じに近い。
クリーチャー対策用の置物という点は渋面の溶岩使いと被っているが、5c人間やマーフォーク戦で重要になる『プロテクション赤を無視できる除去』という点では"コジレックの帰還/Kozilek's Return"にも似ているし、焼き殺すまでの時間を稼ぐためのカードという点では"罠の橋/Ensnaring Bridge"とも似ている。やっぱ変なカード。
"コジレックの帰還"と比べた場合、"斑岩の節"の方はどんなクリーチャーでもタフネス関係なしに破壊できるが、時間差で除去を飛ばすため親和やエルフのような速い相手には"コジレックの帰還"の方が有効。
総じて5c人間やデスタクのような、速度より妨害性を重視したタイプのクリーチャーデッキには"渋面の溶岩使い"や"コジレックの帰還"より有効だと思われます。
まあ使ったことないんで知らないんですけどね。
スピリットは瞬足で除去タイミング躱してくるから怪しいと思う。有識者の方がいたらこっそり僕に教えてください。
あと結構強いこと書いてんのに安い。
ちなみにこのカードはDrop of Honeyってカードの色違いなんですけど、そっちは1枚最低5万円するらしいです。こっちは300円ぐらいなので、どれだけ破格なのかがよく分かりますね。
・摩耗+損耗/Wear+Tear
(1)(赤)
インスタント
アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
融合(あなたはこのカードの片方の半分または両方の半分をあなたの手札から唱えてもよい。)(白)
インスタント
エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
融合(あなたはこのカードの片方の半分または両方の半分をあなたの手札から唱えてもよい。)
1枚で置物対策が出来るカード。ただ個々の性能は"粉砕"と"啓蒙"なのであんまり。
基本的には"神聖の力線"対策専用カードで、呪禁オーラとアドグレイスを想定しつつ一応ファクト割りの枠にも数えとくか的なサイドカード。
前のバーンなら"破壊的な享楽"や"燃えがら蔦"を積むことができたのだが、現在はマナベースの関係で軽く緑を足すのが不可能なのでエンチャントを割るためにはこれを積むしかないという地獄が発生している。
そろそろ赤白の"破壊的な享楽"を刷ってほしいです……。
・溶鉄の雨/Molten Rain
(1)(赤)(赤)
ソーサリー
土地1つを対象とし、それを破壊する。その土地が基本でなかった場合、溶鉄の雨はその土地のコントローラーに2点のダメージを与える。
先手の最速で撃てばめっちゃ強いカード。
バーンよりキルスピードの速いデッキが諸事情で全滅したので、現状これを最速で叩きつけられて悶絶しないデッキは皆無に等しいでしょう。
でもバーンは3ターン目で3マナ捻りだせるかどうか怪しいので……。それが全て。
逆にドレッジとか果敢ビートダウンみたいな自分より速いデッキには何にもならないんでサイドインしない方がいいかも。でも果敢っていつも土地止まってる印象あるし土地破壊めっちゃ効きそうなんだけど実際どうなんだろう
■妨害系置物
・罠の橋/Ensnaring Bridge
(3)
あなたの手札のカードの枚数より大きい点数のパワーを持つクリーチャーは、攻撃できない。
たびたび”跳ね返す掌”との比較が話題に出されるので、そちらにも触れておきます
※跳ね返す掌/Deflecting Palm
(赤)(白)
インスタント
このターン、あなたが選んだ発生源1つが次にあなたに与えるダメージを軽減する。これによりダメージが軽減されたなら、跳ね返す掌はその発生源のコントローラーに同じ点数のダメージを与える。
え全然効果ちがうじゃん……一体これのどこを比較するんだよ、って感じなんですけど、奇しくもこの2種はサイドイン相手がだいたい被ってるんでサイドボードで同じ枠を取り合うんですよね。ただ結論から言うと"跳ね返す掌"の方が汎用性は高いので、個人的には"掌"を推奨です。
まず"跳ね返す掌"についてですが、こっちは太いクロックで殴ってくるデッキに強く、世の中の大半のデッキは太いクロックで殴るデッキなのでまあ強いです。相手がこのカードを意識していなければ死角外から狂ったダメージ効率を叩き出すので怖いカードですね。プロテクション持ちや呪禁持ちを貫通できるのでエムラシュートや呪禁オーラにも強いです。
また3点跳ね返すだけでも"稲妻のらせん"と同じ効率なので、バーンのミラーマッチでは5枚目以降の"稲妻のらせん"として使えます。
欠点としてハンデスに弱く、手札見て安全に殴ってくるジャンド・BG系やシャドウ系にはサイドインしてもクリティカルヒットしないことの方が多いです。なので黒いミッドレンジ相手には入れない方がいいです。
そして"罠の橋"の方なんですけど、こっちは"掌"より強烈で、クリーチャーで殴るしか勝ち手段が無いデッキにはクリティカルにハマります。罠橋が割られるまではアタックされませんし、サイドボードで罠橋割れるカードを相手がインしていなければもうその時点で勝ち確定なので、そういう点では"血染めの月"のような理不尽ハメ殺し系カードと言えますね。
ただ"罠の橋"をサイドインしたい相手そのものが禁止改訂とかで消滅したんで前と比べて弱くなりました。現状これをサイドインしたい相手は人間と呪禁オーラぐらいじゃないでしょうか。
この2種を比べると、"罠の橋"の方が強烈で、特に呪禁オーラには絶望的な相性差をひっくり返せるレベルで効果的です。(手札を吐き切る前に割られるorライフレースが崩壊するというゲーム展開もありますが。)
しかし"掌"の場合は罠の橋にハマる相手のほかにも、バーンミラーやエムラシュートなど有象無象全般にサイドインすることができます。融通が効く、という点で罠橋よりも掌を推奨って感じです。
それと罠橋は値段高いのでその点でも"掌"推奨です。1枚でバーン1/5相当ってどういうことなの?
あと跳ね返す掌(たなごころ)を「はねかえすてのひら」とか言ったらバカにされて二度と〇れる屋トーナメントセンターの地を踏めなくなるらしいね 知らんけど
・神聖の力線/Leyline of Sanctity
(2)(白)(白)
エンチャント
神聖の力線があなたのゲーム開始時の手札にあるなら、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
あなたは呪禁を持つ。
テキストを見ているだけで辛い。
バーンがこれを積むのは100000割1000分同型対策のためなので、用途はまあ狭いです。用途が狭い癖にサイド枠を3~4枚食うのでなんで?ってなる。
"コーの火歩き"4枚と白力線4枚どっちがいいのかはよく分からん。でも"コーの火歩き"は打点にもなるので白力線よりは”コーの火歩き"を入れた方が確実だとは思います。
あと最近のバーンは絶対にエンチャント割れないので置ければ勝ちます。
ちなみにこの2種はそれぞれバーンの他に
・コーの火歩き:果敢ビートダウン
・神聖の力線:青黒ライブラリーアウト
この辺にもクリティカルに効きます。
■墓地対策
・フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
(1)(黒)(黒)
クリーチャー — フェアリー・ならず者
飛行
フェアリーの忌み者を捨てる:墓地にあるカードを最大2枚まで対象とし、それらを追放する。2/2
・貪欲な罠/Ravenous Trap
(2)(黒)(黒)
インスタント — 罠
このターン、対戦相手1人がいずれかの領域から自分の墓地に3枚以上のカードを置いていたなら、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく(0)を支払ってもよい。
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地のカードをすべて追放する。
・トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
(0)
アーティファクト
(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地のカードをすべて追放する。
・大祖始の遺産/Relic of Progenitus
(1)
アーティファクト
(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する。
(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く。
使い捨て墓地対策。使い捨てなので対策したい墓地コンボやBG系が止まらなかったりする。
ドレッジやイゼフェニが流行ってた時期は「"安らかなる眠り"では相手のコンボ開始に間に合わないから"貪欲な罠"や"トーモッドの墓所"を入れる」みたいなバカゲーだったんですけど、今は余裕で間に合うので素直に"安らかなる眠り"を使ってください……。
最近は墓地利用デッキが減った影響で墓地対策をそもそもサイドに入れないレシピも多いんですけど、バーンはドレッジ系列に当たると不利なので僕は2枠は入れるようにしてます。
■メモ
"溶鉄の雨"は書いてて普通に強そうだなって思ったんでしばらく使ってみます。でも今のパカパカ3点ゲインバカゲー環境でバーンを使いたくないので、試すのは次回の禁止改訂発表後になりそうです……。なんで初期忠誠度4で能力+2なの?
このリスト自体は定期的に更新する……かどうかは気分次第なのですが、なんかそのうち書き足したりするとは思います。
それでは。